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ミュラー・リェル錯視実験

シルバーウィークを利用して,ミュラー・リェル錯視の心理学実験用のプログラム(Web版)を作ってみました。

サーバ側でデータを記録して,csvファイルのアドレスを渡せたらいいのですが,やり方がわからないので,現状では,錯視量(主観的等価点)の平均値など,必要な情報を手書きでメモしなければなりませんが,8試行だけの簡単な実験ですから,それでも十分使えるかもしれません。

Web実験用テストページ:https://maruhi.heteml.net/jikken/

 

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Unity Web GL

心理学教育において,とても重要視されている「心理学実験」ですが,狭い実験室に実験者役の学生と参加者役の学生,インストラクター役の教員,さらには観察学習の他の学生が入り込んで…というのは三密の典型なので,とても現状では行えません。でも,心理実験担当の教員としては,何とかしなければならない。

最近,プログラム開発をc++ & DirectX SDKからUnityに切り替えているのはポータビリティを考えてのことなので,Webで使えるか試してみることにしました。

Web実験用テストページ…https://maruhi.heteml.net/jikken/

ちょっとした実験プログラムなら & PCベースで行うなら,Web上でできそうです。Unityだったらプログラミングも遊び感覚でできるし,ずっと簡単!

卒論生の実験プログラムの開発でも忙しい時期ですが(それよりも毎日の雑用が多すぎる),後期の実験をこれでできないか…検討中…。

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もぐらたたき

今やっているような障害児者の支援をはじめることになったきっかけのひとつは,障害者施設(入所部)に勤める卒業生からの相談でした。

成人の知的障害者の方について,毎回,個別支援計画を立てるのに,対象者さんの日常生活に関する評価をして,支援課題を探って,支援目標を掲げて,支援計画を立てて,その支援状況と成果をまた評価して…ということを繰り返すのですが,40代,50代の重度知的障害をもった方ともなると,このような個別支援計画もルーチン化・マンネリ化していて,本当にどれだけ改善できるのかもわからないし…とのことでした。

そこで,認知的な側面のどこかひとつでもいいので,何か具体的な目標を掲げて,きちんとした指標を取ることで,重度の知的障害者の成人も認知機能の改善が可能であることを示そうじゃないかと,ご施設に通いながら卒業生といっしょに研究をはじめました。

そのとき,施設の職員の方たちに認知機能を測る課題としてどういうものがあればいいかをアンケートして,出てきたのが…もぐらたたき課題。

今年,高齢者施設で認知症高齢者の方たちの認知機能の改善に関するアクションリサーチをしようと計画していた卒論生の研究が新型コロナ感染症の影響でできなくなったのですが,ちょうどその計画を立てていたご施設でも,もぐらたたきだったら認知症が進行した方でもできるよね…という話になっていました。

そこで,今回,以前から作っていたもぐらたたき課題を作り変えてみました。遊んでいただけたら幸いです。

いろいろな難易度設定が可能なので,幅広い対象者が楽しめて,しかも,遊んだ結果がデータとしてCSVファイルで残るので,いろいろな条件でそれを比較分析することで,認知機能のアセスメントができるようにとつくっています(どのような条件間でどのような分析を行えば,脳のどのような認知機能を評価できるかという点を,これから卒論生との研究では探っていく予定です)。

重症児も,視線が使えるようでしたら,視線(Tobii Gaming EyeTracker 4Cなど)で遊べるようにつくっていますので,お役に立つようであればお使いいただければ幸いです。

もぐらたたきゲーム ver.3(MogGame03)視線対応版

 

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笑顔はとっておこう

コロナ禍の中,「若者=感染源」というイメージが広まってしまい,大学もほとんどの授業を遠隔で行っています。テレビに出てくるような夜の街に遊びに行く若者なんて私の周りには皆無なのに…。

ヒーヒー言いながら慣れない遠隔授業をする中,どうしても後回しになっていたのが「ゼミ」。

うちの学科では3年次から正式にゼミに配属となるのだけれども,吉田ゼミの学生は,障害児の発達支援や高齢者支援など,地域のいろいろなところでの活動に期待して集まった学生たち。今の3年生は,昨年12月にすでにゼミ希望の意思を表明していたので,早速,いろんなところに一緒に出掛けていたのに,正式にゼミ配属となった4月以降は,コロナ禍で学外でのゼミ活動は一切なくなってしまいました。

遠隔でやってはいたけど,やっぱり一度ゼミで集まろうということになって,集中講義で開いた待望のゼミ。実験室は狭くて密になるので,場所は10号館4階のロビーを借りた。

今年は,キャンパス内で学生が勉強をする姿を見ることがさっぱりなくなったのだけど,こうやって学生たちが発表したり,意見を言い合う姿がみられるのは,やっぱりいいですね。可動式のイスやホワイトボードを用意していただいた大学事務のみなさんに感謝です。

 

今年,もうひとつ中止が続いていたのが,高校生を対象とした「オープンキャンパス」。やっと先週末から,小規模に始まった。

比治山大学 社会臨床心理学科のオープンキャンパスといえば,ちょっとした学会の機器展示コーナーよりも派手にやっている心理実験体験コーナーが人気なのですが,それをやっているのがうちのゼミ。毎年,県内外の障害児向けの機器展示会などで研究展示をしているので,子どもがよろこぶ(≒高校生もよろこぶ)仕掛けを作るのは私得意なのですよ(心理実験のスキルを応用して)。

でも,今年は,そんな体験コーナーは三密回避でできないらしい。

そこで,ゼミの発表会後に,学科やゼミのいいところを紹介するものを何か映像作品で作らないかと呼び掛けて,ああでもない,こうでもないといいながら,できたのが下のビデオ。

実験をやるのが吉田ゼミなのだけど,なぜか箱庭を作ってますわ (^^;)。実験って,単に映像にしただけではわかりにくいものね。

 

オープンキャンパスに来てくれた高校生に向けて,10人のゼミ生による顔を見せない「自己紹介」です。

コロナ禍で,お互いが対面することもままならない生活が続く今年の私たちですが,来年は,笑顔で,若者らしく,大学生らしく,一緒にいろんな活動ができたらいいですね。そんな気持ちをこめた。

吉田ゼミの取り柄のゼミ活動ができない今年度,不自由をさせているけど,できることを探してやろう!と呼びかけたら,明るく反応して,みんなで楽しみながら一緒にこんなものを作ってくれるゼミ生たちに,こちらもなにか明るい希望を見出した気持ちになっているこの頃です。

 

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Azure Kinectを使ってみました

Azure Kinectを使って,簡単な遊びを作ってみました。

スケルトン(骨格)の座標取得はKinect v2よりも非常にスムーズです(ノイズレスという意味で)。特に頭部の回転(ピッチ,ヨー,ロール)の計測については,格段にいい!

しかもとてもうれしいことに,アームレストやライティングボードのついたイスに座っていたり,寝っ転がっていてもうまく検出してくれているので,障害児向けのソフトもいろいろ作れそうです。私のターゲットとするところから言えば,もうKinect v2には戻れません… (^^)。

こんなプログラムならいくらでも作れるので,ミラーシステムを楽しく訓練するのに使えそうです。

問題は…コロナ…。

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バーチャル三密

今学期は大学の授業もほとんどすべてが遠隔で,ゼミはビデオ会議も試したけど,これは(楽しいけど研究には)使えんわ~ということになって,普段はメールやLINEで情報交換しながら,必要なときに連絡を取り合って集まって…という感じやっています。

でも,遠隔の講義授業が忙しくて,どうしてもゼミ生たちの卒論研究は私の中でも後回しになっていて,かなり気がかり…。

そんな中,昨日,ちょうど一息ついていたところに,VR研究チームの4年生が就活報告を兼ねてやってきたので,ちょっと作ってみようや~と,新しいAzure Kinectのテストを兼ねてその場でできる範囲で簡単プログラミング。

学生が試しに遊んで?いるところです…前に行きたそうなのに,妙に腰が引けてるのがおわかりでしょうか… (^^;)

ゼミのLINEに流すと,すぐに喰いついて来るゼミ生たち… (^^)。

Kinectで学生の身体の動きをもらって,ミクミクダンス(MMD)のキャラが迫ってくる(このキャラのファンだそうな… ^^;)。

LINEでは,この後は,わいわいと学生たち同士でにぎやかなやりとり…いつもの光景は,今はオンラインになった。

三密回避で「新生活様式」が推奨されている昨今ですが,私たちは,VRをつかって何か新しい三密体験ができないかなぁ…なんて考え中。だって,三密は必要だと思うから。たとえば,「あの時,幸せだったなぁ~」という記憶を思い出してみたら,たぶん,それらは,ほとんどが三密体験ではないでしょうか?

人間って,三密の中でお互いがふれ合い,思いを交わし,共感しながら生きてきたはず。その三密を否定することは,私たち人間が本来もっている生き方自体を否定することのような気がします。

でも,三密実験をやるのは,現在の社会状況では難しいので…VRを使ってできないかというのが,学生たちと考えていること。

三密がもっているドキドキ・ワクワク・楽しさを,こんな社会状況の今だから見直してみよう!

大学には大学でしかできないことがある…さまざまな自粛の制約の中でも,それだけは大切にしながら…大したことはできないけど,今年もいろいろとやっております。

 

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日食@広島

今日は日食なのか~とネットニュースで見て,実験室から外を見たら薄曇り…。こりゃだめだな~と思っていたら,夕方には晴れてきて,日食を見ることができました。

実験室で減光フィルタ探しまくって写真にも撮りました。雲間の太陽ビスケット,かじられているくせにかっこいいわ~。サーフィンしてるみたい!(^^) 新型コロナとは関係のない,「元祖コロナ」の決してゆるがない世界がここにはある。

別の日に撮った写真ですが,社会臨床心理学科の実験室の自慢はこの眺望…基本暗室のような部屋が多い日本の心理実験室の中で別格だと思います (^^;)。

いつもなら土日はオープンキャンパスの準備で大忙しのこの時期ですが,今年はいつもと違う日常です。

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Kinect

心理学では,人の行動をとらえてデータ化し,それを分析します。その方法には,私がよく使う実験法のほかにも,観察法,調査法,検査法,面接法なんてものがあるのですが,もっとも古くからあって,行動計測の基本であるのに,今日までほとんど進歩してきていないのが観察法かもしれません。

私のゼミでは,そんな人間行動の観察を機械の目でやろうという研究も行ってきました。

…といっても,大げさな装置を使うのではなく,使うのはMicrosoftのKinectというゲーム用センサです。昨日アップした研究報告書の中でも紹介していますが,私たちはこれで子どもの行動をとらえて多動性の評価や協調運動の器用さの測定を試みています。単なるゲームデバイスとしてもおもしろいので,オープンキャンパスや大学祭の出し物でも人気です。

このセンサ,Xbox Oneというゲーム機用に販売されていましたが,残念ながら2017年10月で生産終了となりました。Kinect 1と2で合わせてなんと3500万台も売れたと聞きますが,ゲーム機の売り上げには貢献せず,買った人たちはロボティクス関連が多かったそうです。自動で人をとらえて,その人が立っている場所や注意している方向などを数値化できるので,ロボットの目としては最適なデバイス。


うちでは,毎週のように施設に持ち運んでいるからか,太いケーブルの付け根やマイクアレイと本体の接合部分が接触不良になることが多くて,まともに動くのがもう残り2台しかない…という状態でしたが(写真の後ろで裸になっているのが開発限定に使っている壊れかけのKinect v2),ようやく新しいKinect(“Azure Kinect”というらしい)を手に入れました(手前の小さなスタイリッシュなやつ)。

SDKをさらっと見ただけですが,顔をとらえるのはまだ簡単にはできそうにないですね(私には…)。でも,ボディスケルトン(骨格の動き)は十分にデータとして取ることができますから,とりあえずは従来の課題をこれに移植して…と考えています。

子どもが楽しく遊びながら,苦手な認知機能を伸ばせるような課題をつくれないか,この手のデバイス技術の応用には夢を感じます(Kinect v2は,v1センサに比べると車椅子の子どもの認識が弱かったので,そこがどうなのかが気がかりです)。

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研究報告を追加しました

昨年終了した科学研究費助成事業の研究報告を掲載しました。今日の情報技術を使ってどのようなことができるか,いろいろなフィールドをお借りして実践研究を行ってきました。

論文を書くのに時間を使うよりも,プログラムを書く方に時間を使うようになりました。作っているプログラムは大したものではないのですが,論文よりは少しは役に立っているかも?

この10年ほど同じような研究テーマを現在も続けていますので,途中経過報告のようなものですが,ご笑読いただければ幸いです。

ヒューマンセンシングによる障害児の認知評価と発達支援に関する実践研究

また,視線によるコミュニケーションボード(eTalk)のページに,実際に動かしているビデオを掲載しました。Tobii(4c / EyeX)をお持ちの方はよかったらお試しください(とても簡単に子どもの意思表示ができる画面を作れますので,生活や教育場面で活用できると思います)。