に投稿

2021年度 卒業式

3月18日(金),大学のキャンパス内で卒業式(学位記授与式)が行われました。本来ならば広島平和記念公園内の国際会議場で行われる卒業式ですが,今年もコロナ禍の影響を受けて学位記授与式のみを学内で開催することになりました。晴れやかな舞台を用意してあげられなくてちょっと残念ではあったけど,そんなのカンケーなしと思えるくらいいつもの明るく元気で仲の良いゼミ生たちです。

前にも書いたけど,この人たち,コロナ禍の中でも,休暇中でも,何気にいつも実験室にやってきていました。彼らのために特別入構許可の申請を何回書いたことでしょう (^^;)。でも,彼らの姿を見て,これが大学生の本来の姿であって,こういう若者の日常を私たちは守ってあげなければならないと強く考えさせられました。また,もうひとつ前向きでチームワークの良い彼らの姿に学んだことがあって…それは,世の中のすべての職場がこんな風な雰囲気だったら,ずっと働きやすくて,ひとりひとりが能力を発揮できる社会になるんじゃないかということ。

障がいをもつ方たちと作業所をやっている友人に聞いた話があります。一日の仕事が終わって,みんなが帰り際に言う言葉は「じゃぁまた明日!」だそうです。働くことって何なのかを考えさせられるひと言です。

私たちがよく言う「お疲れさまでした」には「仕事=疲れること」という暗黙の意味が含まれているように感じます。「お先に失礼します」にも「つらいことから先に逃げ出すうしろめたさ」が含まるように感じます。働くこととは,疲れること,つらいことなのでしょうか。

自分のゼミ生たちと,今日,この最後の日に,いつものように,「またおいで~」,「はい! また来ま~す!」と別れられることを,ちょっぴりうれしく,またじんわりと誇らしく感じた,この春の卒業の一日でした。

 

に投稿

2021年度のゼミの卒論・修論の要旨を掲載しました

今年度の吉田ゼミの卒論・修論の要旨のPDFファイルをゼミのページに掲載しました。

2021年度卒業論文

2021年度修士論文

私たちの学科では学部生は3年次からゼミに分かれますが,今年度の卒業生たちは,ゼミ分けと同時にコロナ禍に巻き込まれて,ゼミ全体で集まることがほとんどできない状況で学生時代の後半2年間を過ごしました。下の写真は10月の中間発表会前と,12月の県内感染者ゼロが続いていたころに撮ったもので,後期はたぶんこの2回しか全員が集まったことはない。

でも,その一方で,今年の4年生はコロナで原則学生登校禁止の期間中でも,毎週のように大学に許可を申請しては数名単位で集まっていたし,オンラインでのやり取りも頻繁だったので,終わってみれば,こんなに長い時間を一緒に過ごした学生たちはこれまでいなかった…ですね。

本当に元気で活発,積極的なゼミ生たちで,コロナ禍で大変ではあったけれども,彼らの中に学生の本分を見たような気がしてうれしく思いました。

そんな彼らも18日に卒業式を迎えます。