うちのロボット

今日(7/9)は大雨のため,大学は急遽お休みに。
授業はほとんどオンラインでやっているので支障ないのですが,今日は4年生と実験の準備をする予定でした。コロナが収まってきたので,さあやるぞ!…となったところに大雨!というのは,昨年もこの学年のゼミで繰り返されたパターン。自然が相手とは言え,はぁ~~~。

学生たちが来られなくなったので,この週末に行われるオープンキャンパスの準備をしているのですが,今年もさわることのない非接触の展示だけに限定しようと思っているので,(比治山心理というか私のゼミの特色のひとつの)VR展示はできないなぁと…。これも,はぁ~~~。

というわけで,できた時間を使って,うちの隠れゼミ生(プログラムで作ったロボットです)をプログラムのコーナーに公開してみました。オープンキャンパスや大学祭で展示しているものです。

ソフトウェアロボット (https://maruhi.heteml.net/programs/softrobot/softrobot.html)

「まぁとにかく,かわいく作ったら絶対大丈夫じゃろ~」と言いながら,ゼミで(お金がないので)CGで作ったキャラクタを動かし始めたのが5~6年前でしょうか。しかし,ロボット工学では1970年代から知られる古典的テーマ「不気味の谷」との戦いがこんなに大変なものだとは思いませんでした。どう作ってみても,「死体が動いている」ようにしか見えないし,笑うと思わず「引く」不気味さ…「バイオハザード」じゃなくても楽しめる恐怖。ちなみに,VR実験でいきなり目の前に提示すると,被験者のみなさんは悲鳴をあげながら身をよじって飛び上がります (^^;)。

でも,このロボット作りを通して,身をもって人間のスゴさ!を知りました。相手が本物の人間かどうかを敏感に察知して見抜くすごい能力を私たちはもっているのです。表情に関しては,特に笑顔にキビシイ!…本当の笑顔かどうか,私たちは作られた表情の裏にある「心」に反応するのです。

ちなみにこのロボット,目が合ってもニコリともしないし視線の研究には向いているからVR環境下で提示する視線刺激として使ったり,最近は「ソーシャルディスタンス」のキーワードに乗ってパーソナルスペースの実験に使ったりしてきましたが,不気味さも慣れれば見られる程度になったので,まぁ話題性はありそうだし公開してみます(「ぜんぜんかわいいじゃん」なんて思うあなた,ぜひ,笑った顔←100%を見てあげてください ^^)。

本当は下の画面のマジ!ロボ!のプログラムを早めに公開したいのですが,こちらはOculusのVRがない人はまったく試すことができないし(しかも不気味の谷とは無縁のかわいくなさ←たぶん1年後のダウンロード数は100倍違うはず…),本格的な実験プログラムなのでもう少し学生がデータを取ってから公開します(これも人間のスゴさ!が体験できるんですよ ^^)。