v3.002

このプログラムについて

 簡単なゲームであっても,その中では,私たちの脳がもつ注意や記憶などの認知機能が要求されます。したがって,ゲーム中の行動分析を通して,対象者の認知機能(脳機能)の評価も可能になりますし,(ゲームは楽しいので)繰り返して遊ぶことで訓練効果も期待できるところがあります。もぐらたたきゲームは,PCでもスマートフォンでもすでにたくさんありますが,このゲームでは,ゲーム中の反応をすべて記録に残すことができるのが大きな特徴です。また,モグラパターンの種類や数,速度などを自由に設定できますので,重症児でも遊べるように難易度の調整が可能です。

 このもぐらたたき課題は,2018年ころ,京都大学医学研究科が行った「超重症児の『子育て』を支えるための在宅療養支援プロジェクト」の中で,「まなぶ はじめてのひらがな」というソフトウェアのウィンドウズ版をmiyasukuで開発したとき,その一部に収録するために依頼されて作ったプログラムを原形としています。京大版のプログラムには細かな設定やデータ記録機能がなかったのですが,今回,評価・訓練プログラムとして使えるように作りなおしました。また,視線センサとしてTobiiのゲーム用センサ(4C,EyeX)で遊べるように対応しました(視線→マウス変換のためのmiyasuku EyeCon LTがなくても動きます)。

 本課題は,科学研究費助成事業(基盤研究(C),課題番号19K03389「センサ技術を活用した障害児の認知機能評価・発達支援プログラムの開発」)の補助を受けています。また,プログラムは私のゼミ生である小谷和泉さん・若林有菜さんの2020年度卒業論文研究「トレイルメイキングテストとモグラたたき課題を用いた注意機能評価」において開発したもので,その後,有吉紅葉さんの修士論文研究「ゲームを通した実行機能の評価」で実効性の評価を行っています。


Web版プログラムについて

このプログラムには,ホームページをご覧のブラウザ上で動作するWeb版があります。データの記録機能がなく視線にも対応していませんが,手軽に試してみることができます(ブラウザによっては対応していないことがありますがご容赦ください)。

Web版もぐらたたきゲーム

https://maruhi.heteml.net/webprog/MogGame03002_web/


動作環境

[ハードウェア]

[OS]

Windows 10において開発および動作確認。


使い方

プログラムの実行


条件入力画面

ゲーム画面

スコア画面


データファイルなど

このプログラムでは,プログラムフォルダ内に作成された“data”フォルダに以下のファイルが自動作成されます。

[_param.txt]

[_MogGame03002.csv]

["(日付)_(時刻)".csv]

制限事項等

その他

動作が遅いときには

変更履歴

PC版プログラムのダウンロード

 プログラムは,“MogGame03002_release”という名前のフォルダごとzip形式で圧縮されて1つのファイルになっています。ダウンロードした後に,必ずフォルダごとすべてのファイルを解凍してからお使いください。

 もぐらたたきゲームv3.002 のダウンロード…MogGame03002_release.zip(こちらをお使いください)

 (旧版 v3.001…MogGame03_release.zip)←お薦めしません