宿題がひとつなら，さっさと済ませてから遊ぶのに，たくさんの宿題を抱えているときに限って，気がついたらゲームをしていた…なんてことはありませんか。ワーキングメモリに負荷がかかると，実行機能の抑制や切り替えがうまく働かなくなるのです。ここではそれを体験してみます。
修行のしかた
修行は，画面に出てくる敵を見つけて叩くことです（モグラたたき型ゲーム）。
敵は十二鬼月…じゃなくて，十二支！(^^;)
心を燃やせ！…意識を全集中して50匹の敵を倒してください。
記録用紙
この記録用紙（PDF）を印刷してお使いください。
この下から修行が始まります。壱(1)の型から陸(6)の型まで順番に修行をしてください。ゲーム中はESCキーを押すといつでもプログラムを中断できます。終了するにはブラウザのウィンドウ（タブ）を閉じてください。
壱の型：上弦の壱（ねずみ）
いきなり上弦の壱（ねずみ）との対決です（実は一番簡単！）。50匹のねずみが出てくるので叩いてください。ねずみは同時に５匹まで出てきます。マウス操作だと厳しいかもしれないですが…がんばってくださいね。
弐の型：上弦の壱（ねずみ）・弐（うし）・参（とら）
敵の種類が３つに増えます。十二支の壱（ねずみ），弐（うし），参（とら）です。でも邪魔になる他の動物たちは出てきません。出てくる動物は全部敵なので，敵が３種類に増えても壱の型（ねずみだけを叩く条件）と同じくらい簡単だと思います。
参の型：上弦の壱（ねずみ）を探せ！
十二支でない動物の中に，壱（ねずみ）が出てきますので，よく見て叩いてください。他の動物たちを叩いてはいけません。修行の目標は壱の型と同じ成績をとることです。ポイントは集中力！ できるかな？
肆の型：壱（ねずみ）・弐（うし）・参（とら）を探せ！
十二支でない動物たちの中から，壱（ねずみ），弐（うし），参（とら）を探して叩いてください。他の動物たちを叩いてはいけません。３種類に増えたターゲットは，あなたの脳のワーキングメモリにちょっとした負荷をかけます。そのため，記憶と連携させて注意を適切にコントロールする実行機能の働きが試されます。全集中！
伍の型：壱（ねずみ）を無視せよ！
ここでは，脳の抑制・切り替えの機能を検査します。壱（ねずみ）だけは無視して，他の動物たちを叩いてください。他の動物たちもねずみと同じく50匹でてきますので，抑制ができれば参の型（ねずみを探せ）と同じ成績を取れるはず？
陸の型：壱（ねずみ）・弐（うし）・参（とら）を無視せよ！
ワーキングメモリに負荷をかけた状態で，脳の抑制・切り替え機能を調べます。壱（ねずみ），弐（うし），参（とら）の３種類は無視して，他の動物たちを叩いてください。肆の型（ねずみ・うし・とらを探せ）と同じ成績を取れるでしょうか？